子どもが示す反抗的な態度の背景の主なものとして、次の二つが考えられます。
① 自立心の表れ
子どもは成長とともに、自分の考えを主張しはじめ、「自分のことは自分で考えたい。」「自分のことは 自分で決めたい。」など、普通の発達段階としての自立心が「反抗」という形で表れる場合。
② ストレス反応の表れ
生活環境の変化や学業に関すること、友人関係のトラブルなどがストレスとなって、無意識のうちにこのストレスを解消する手段として「反抗」する場合。
こうした背景があることを踏まえ、子どもと向き合い、じっくり話を聞き、反抗的な態度の原因を明らかにすることが大切です。
一般的には、①②いずれの場合においても「子どもの思いを大切にする」という基本的な親の姿勢は同じです。
子どもたちは成長に伴い、自分なりの「考え」や「悩み」を持ち始めます。
これまで、子どものあらゆる行動に、必要以上に、口出しし過ぎていなかったか、密着しすぎていなかったかなど、子どもへのかかわり方を振り返ることも必要です。
子どもの考えを認め、悩みを理解すること、場合によっては、少し距離をおいて見守ることも、親として大切なことではないでしょうか。
ストレス反応の表れとして、いじめが考えられる場合は、学校と連携しながら早急に対応する必要も出てきます。
こうした子どもへのかかわりが、子どもに「自分のことを信頼してくれている。」、「なんでも話せる。」という安心感を持たせ、子どもの主体的で健全な成長につながっていくと思います。