余裕があるという受験生は、そんなにいるものではありません。親の目から見たら緊張感が無く、のんきに見える子どもの姿かもしれませんが、意識はしているのです。
学校での姿と家庭での姿は正反対だったりします。家庭では、高まる緊張感を押さえようと努めている子もいることでしょう。
子どもは子どもなりに外でのしがらみに苛まれているのです。ほっと一息つけるのが家であれば、幸いということでしょう。その姿が、のんきに映っているのかもしれません。
担任や進路指導の先生方と相談しながら、また、友達同士で語りながら「今になってから焦るのではなく日頃の積み重ねが大切だった」ということを痛感しているのは、受験生本人でしょう。大人もそのような経験を積んできたではないですか。
一段上を狙っているのではなく、見合った高さなのです。ここまでくれば、その心構えとして「平常心」しかないでしょう。
それでも、現段階における学力や自分自身が描く将来像に見合った進路を選択しているには違いなく、もてる実力が十分発揮できれば失敗はない志望先になっているはずです。
さて、それでは緊張しすぎない平常心はどこから出てくるのでしょうか。場慣れすることが一番でしょうが、受験だけは勝負です一発勝負です。失敗は成功の元と言いながら、また、受験に失敗しても素晴らしい生き方をしている人をいっぱい知りながら、我が子には失敗させたくないと思うのが親の心情でしょう。
そこで、人生経験が浅く障害への対応に不慣れな子どもに、緊張と緩和のある家庭で心の休息を提供できたら素晴らしいと思います。