学力向上は規律ある規則正しい生活環境からです。夜型社会といわれて久しい現代社会ですが、先ずは家庭において子どもがどのような時間帶で生活しているかを見直してみましょう。大人は時計の時間で生きていますが、子どもはからだで感じる時間で生きているのです。
試験前夜の一夜漬けで深夜おそくまで机に向かっていても大した効果がなく、毎日の小さくても着実な積み上げが学習の定着を向上させる・と、親も子も承知のはずなのに、少しでもという思いから、つい子どもたちは夜更かしをしてしまいがちです。しかし、習慣とは恐いもので睡眠不足は、学習にとっても大切な感性を鈍らせ、体調も壊してしまいます。
子どもは、それぞれに豊かな個性と可能性を秘めています。どのようにしてそれらを引き出してあげられるかが親の務めです。
ヌルヌル・ベトベト等の感触や、不潔・気持ち悪い等の感覚を体験させる大切さを忘れてはいけません。させる親とさせたくない親では子どもの成長格差が生じることに気づかねばなりません。「かわいそう」で、子どもの感性を失うと一生損をさせてしまいます。その方がかわいそうなのではないでしょうか。
「勉強しなさい」と押しつけるのではなく、「してみたい」という思いを引き出してやることなのです。そのためには、子ども自身の意欲と親が子どもを見抜く知恵が大切なのです。やがて子どもが親となり、「自分が子どもの頃、親は何か一生懸命やってくれた」と思い起こしてもらえる親になれたらいいですね。親子の間でお互いの願いを感じ合えている関係づくりが、家庭学習の第一歩です。