子どもさんが、登校を渋っているのですね。さぞ、ご心配でしょう。そこで、登校を渋る子どもさんへのかかわり方について考えてみましょう。
登校を渋る要因は、友達との関係以外にもいろいろな問題が複雑に絡んでいることがあります。また、親に「心配をかけたくない」「弱い人間に思われたくない」などの思いから、なかなか話をしたがらないものです。
そこで、「あなたが悩み、苦しんでいることは分かっているよ」という姿勢を示すことが大切です。そうすることによって、話しやすい雰囲気が生まれ、じっくり話を聴く機会になるでしょう。
子どもが登校を渋るとき、「自分の弱い気持ちを乗り越えてがんばりなさい」という励まし方をしてしまいがちですが、まず、「自分のつらい気持ちを分かってほしい」という子どもの思いに寄り添い、本人のありのままの悩みを十分に聴くことが大切です。このとき、話を聴きながら、子どもの置かれている状況に応じたアドバイスをすること、子どもの身近で起こっている様々な問題を話題に、多様な対応の仕方等について一緒に考えることが関わりとして考えられます。こうした親の姿を見て、子どもは、さらに心を開いてくれるでしょう。
学校の先生に相談する子とを嫌う子どももいますが、学校の先生は、子どもの将来の進路や交友関係など学校生活全般について様々な情報を持っているものです。先生は、子どもにとって良き理解者です。今回のように、子どものことに不安を感じた場合など、遠慮なく相談されるとよいでしょう。
日頃から、子どもを温かく見守り、互いに何でも話せる関係を築いておきましょう。