小学生から中学生となると、いろいろな面で変化が現れてきます。その一つとして、急にわが子の言葉づかいが悪くなってきたようで、親としては心配になるものです。
言葉づかいの変化の原因として、大人びたテレビ番組の視聴、テレビゲームなどの遊び、部活動など、外的環境が様々に拡大していくということもあるでしょう。
また、精神的・肉体的にも大人へと近づき、子どもっぽくみられたくないとか背伸びしようとする心が、荒っぽい言葉となって親を心配させるということもあるでしょう。
「言葉づかいが悪い」と「言葉が悪い」では意味が違いますが,ここで「言葉」について考察してみましょう。大人と子どもでは,その語彙の数に違いがあります。ここで語彙を日常の会話や作文等で理解できたり使ったりしている単語と定義して,その数の推定値の目安を挙げましたので参照下さい。
○ 小学級 5,000~20,000語
○ 中学級 20,000~40,000語
○ 高校級 40,000~45,000語
○ 大学級 45,000~50,000語
一般的な国語辞典の見出しには,専門用語を含み約70,000語ほどあるそうですが,知り得る語彙により会話の表現力に差が生じます。
語彙の不足によって、自分では気付かないまま相手を傷つけてしまうこともあります。
中学生は,大人と比べてまだ不器用なのです。一旦自分の口から出た言葉や表現は簡単には訂正できないこと、間違った言葉は凶器にもなることなどを教え,自分の発する言葉に責任を持つように機会させることが大切でしょう。
その意味では一般的に言われる悪い言葉も知っておく必要があるかもしれませんが、親の願いや意識があれば、乱れた荒く乱れた言葉つかいは家庭環境により改善さることでしょう。