夜間外出や外泊が続くことは、親として本当に心配なことです。また、現在素直に注意を受け入れようとしないということで、大変お悩みのことと思います。
今は、一刻も早く夜間外出や外泊をやめさせるために、根気強くわが子を心配する親心を伝えることが必要です。そのときどのようなことに配慮し、接していったらよいのか考えてみましょう。
まず、現在の子どもさんの気持ちを考えるところからはじめてみましょう。一見親の言うことを全く受け入れようとしていない子どもの気持ちも実は様々です。たとえば、
○ 今は外での遊びが楽しいのでそう簡単にはやめられない。
○ 今つきあっている友達やグループとの関係を大切にしたい。
○ 親が、自分を子ども扱いして、言い分を聞こうとしないのでおもしろくない。
○ 親が世間体のことばかり気にして注意するのでおもしろくない。
これ以外にも、子どもには、それぞれの事情や思いがあります。感情的になって子どもと衝突を繰り返す前に、一度冷静になって子どもの気持ちに寄り添ってみることが必要です。そして、その上で自ら心を開いて子どもに語りかけ、時には体を張って踏みとどまらせることも必要でしょう。
子どもは自分の気持ちを親が本当に理解しようとしてくれていると分かると、親をこれ以上苦しめさせたくないという思いを強めます。そして、迷いながらも、自分自身の行動にブレーキをかけようとするはずです。
子どもの成果態度の乱れは、満たされない心や寂しさ、親にも言えない悩みなどが深く関係している場合があります。また、遊び仲間に脅されて、本人の意識だけでは、その状況から抜け出せないでいる場合もあります。
心配な状況が今後も続くようであれば、学校はもちろんのこと関係機関へ相談されることをお勧めします。親として、子どもを必ず守るという強い気持ちを示し、支えてあげてください。