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第61回 九州地区高等学校PTA連合会大会「がまだすばい熊本大会」

第61回 九州地区高等学校PTA連合会大会
「がまだすばい熊本大会」に参加して

鹿児島県PTA連合会副会長  久保和明

 昨年4月に熊本・大分を襲った熊本地震から1年、大地震の爪痕がまだ残る中、熊本の皆さんの前向きな姿勢と力のもと今大会は開催されました。
「九州はひとつ」という精神のもと, 『はぐくもう おもいやりの精神(こころ)~新しい時代を生きぬく力~』のテーマで認識が高まる素晴らしい大会であったことを最初にお伝えいたします。 私は、総務委員として委員会、理事会、総会に出席し、第1分科会には事例発表者として参加いたしました。

 全大会(委員会)では正副委員長紹介、平成28年度全国高P連委員会の報告、平成28年度九高P連委員会の報告並びに次年度への要望引事項が伝えられ、各委員会へ移動となりました。総務委員会では前年度からの要望引継事項を踏まえて、協議がなされました。

 夜は、鹿児島県の情報交換会が開催されました。各所属単位PTAの皆さんが それぞれの現状を語り合い、互いに意見を交わしながら親睦を深め合っていま した。各所属単位PTAの紹介の場もあり、とても盛り上がりました。小中学校 の頃の仲間との再会を喜んだり、新たなご縁を大切にしたり、楽しく認識を高め 合うPTAならではの光景でいっぱい、笑顔でいっぱいでした。

 第1分科会のテーマは「青少年の健全育成とPTA活動」で、4県から事例発表がありました。 佐賀県立牛津高等学校PTAからは、朝の挨拶運動や牛津高イレブン・セブン運動の取組が紹介されました。  宮崎県立宮崎西高等学校・宮崎西高等学校附属中学校PTAからは,保護者か らボランティアとして講師を募り、「職業選択の課程」・「やりがいの厳しさ」・「実 社会で要求される能力やマナー」等について語る父親委員会の取組が紹介され ました。

 伊集院高等学校PTAは,風格ある教育・伝統の継承及び文武両道の精神、公徳の心をもった健全な生徒の育成をめざす学校を支援するため、妙円寺走歩大会への協力など様々な取組を紹介しました。 熊本県立宇土中学校・宇土高等学校PTAからは、やらされ感ゼロのPTA活動を目指して「出来る時に、出来るしこ 100% Volunteer!」の取組が紹介されました。

 記念講演は、「若者の人生儀礼」の演題で、東京大学名誉教授で熊本県立劇場 館長の姜尚中氏でした。 子どもは親に反発しながらも親を超えようとするが、最近見られる友達のよう な親子関係では親との葛藤劇がなくなり、親が乗り越えるモデルではなくなるとの指摘は、強く印象に残りました。子ども達が、なかなか余裕のない高校生の時期に、これからの人生の通過点を乗り越えられる力をつけられるように、PTA活動を通して、少しでも役割を果たしていきたいと思いました。

閉会式では熊本県から次年開催地の沖縄県に「九高P連旗」が引き継がれ、改めて「九州は一つ」という思いを再認識し、感動のもと閉会となりました。

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2017年7月24日

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