鹿児島県PTA連合会 -目を合わせ、教えることを通して-

 ８月３日，県ＰＴＡ連合会では，県教育長と鹿児島労働局長に対し，高校卒業予定者への就職支援をお願いするとともに，連合校長協会と一緒に経済団体に対し採用枠拡大の要請を行いました。
 本年３月の新規高卒者の就職率は99.4％と高い水準となり，県内内定率も24年ぶりに99％台を回復しました。来年度の採用についても，景気回復への期待感から，堅調に推移しているようです。
 しかし，個人消費の落ち込みや英国のＥＵ離脱などの動きにより，先行きの不透明感は増しており，安定した雇用環境の維持に不安が残ります。また，いわゆるブラック企業の問題や，希望する職種と実際の求人との乖離など，安心して就職活動ができる環境にはありません。  そこで，県ＰＴＡ連合会では，県内就職を促進するための求人の早期化や障がいのある生徒の積極的な採用等についてお願いしました。
 求人倍率の高さが，そのまま就職しやすさに結び付くわけではありません。また，本県は全国平均と比べ，離職率が高くなっており，３年後の離職率は45％を超えています。何のために，どんな仕事をしたいのかなど，目的意識をしっかり持つことが大切です。併せて，職業に対する考え方や人との付き合い方など，親の関わりが大事な部分もたくさんあります。親子二人三脚で就職戦線を乗り切りましょう。

2016年8月 8日