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九州地区高等学校PTA連合大会おおいた大会報告1

6月15日(木)16日(金)に開催された九州地区高等学校PTA連合会おんせん県おおいた大会に参加して参りました。

15日に県内各地から集まったみなさんと鹿児島中央駅前を県PTA連合会貸切バスで出発。雨の朝でしたが、昼食のはまぐり御膳をいただき、臼杵の町を歩くころには雨も上がり、みそ味のソフトクリームをほおばりながら語り合い、楽しい散策となりました。

16日の会場となったビーコンプラザでは、まず3会場に分かれ分科会が行われました。
私は第二分科会テーマ「進路指導とPTA活動」に参加させていただきました。
事例発表をされた四校のうちの一校に鹿児島県立鶴翔高校の素晴らしい発表もありました。
四校の校種は様々でしたが、各々が学校の特色を生かし、家庭と学校が子どもたちの未来のために互いに協力し、地域と連携しながら、教育環境の向上を目指いている取り組みに熱い想いを感じました。
進路に関する家庭と学校での取り組みについてまとめてみました。

  • 学年(学級)懇談会に参加して、家庭の話し合いにおける下地つくりをしなければならない。ある学校では子どもと親が隣同志に座り、進路講話を聞く取り組みがなされ、照れくさい年頃ではあるものの、親は70パーセントをこえる出席率であったことが報告されました。
  • 親も現在の情報をキャッチし、子どもと共有すべきである。
  • 子どもたちの知識や技術などの習得のための支援が必要である。

活動の具体例として・PTAによるキャリアプランニングセミナー(保護者や本校卒業生の方に自身の職業について語っていただく)・合格勝カレー会(センター試験・就職試験を控えた3年生に激励会の開催)・豚汁会(遠行のあとに激励の気持ちを込め1200食の豚汁の提供)・卒業生へのコサージュつくりなど愛情いっぱいの支援活動の報告がありました。
現代社会は私たちの育った時代と大きく変わってきている。以前の考えを子どもたちにおしつけてはならない。子どもたちはアドバイスがほしい一方で、高望みをしないで、おしつけないで、と考えている。大切なのは支援であるとのまとめがありました。
おわりに鶴翔高等学校(鹿児島県阿久根市)の発表資料の中に心に残る文がありました。その文面を転記し分科会報告のまとめとします。
「高校生になったのになぜ親がそこまでPTA活動をするのかという声もありますが、高校は義務教育ではなく自己責任がもとめられます。高校だからこそ一層の協力が必要なのです。これから活躍する子どもたちのためにすべてにおいて協力・連携できるPTA活動でありたいと思います。」
以上

午後からは、全日本女子バレーボール、アテネ・北京オリンピック監督の柳本晶一氏の演題「人生、負け勝ち」の講演を聞いてまいりました。世界で活躍された先生の語りは軽妙ながら経験に裏打ちされたその内容は深く、聞く者の心に迫ってきました。 心に残った言葉を簡単に書いてみます。
目標の設定をしっかりせよ。目の前のことばかりにとらわれると、目標が下がっていく。仕切りをとっぱらえ。
目標をもったら必ず挫折する、心の傷を負う。しかし継続して踏み切った瞬間、今までの経験が実を結ぶ。
やろうとすると壁がでる。そこで自分のスキルが生かされる。ある時壁がドアにかわる。
人生、勝ち勝ち勝ちはない。負け負け負けもない。
監督として選手を育て上げていく姿は、日々子育てに追われる私たち親の姿にも置き換えることもでき、「気づき」となり、家庭へと持ち帰るお土産となりました。

来年度の九州地区高等学校PTA連合会大会の開催地は熊本です。閉会式では嵐の「ふるさと」を大会参加者全員でうたい、次年度開催地の熊本に想いをつなぎ大会は閉会しました。

大分を後にした帰り道、バスは益城町の高速道路を走りました。ブルーシートの街並みと波打つ道路。バスはゆっくりとそして大きく揺れながら走りました。傷跡の多く残る町並みは来年どんなかたちで、わたしたちを迎えてくれるのでしょうか。少しでも早い復興を祈ります。

鹿児島県PTA連合会副会長   是枝みゆき

2016年7月15日

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