鹿児島県PTA連合会 -目を合わせ、教えることを通して-

 ８月４日（火）、今年度も県知事、県教育長、鹿児島労働局長並びに経済団体に対し就職支援の要請を行いました。
 今年３月の新規高卒者の就職率は９９．１％と、２３年ぶりに９９％台を回復し、県内内定率も昨年に引き続き高い水準となりました。来春も、採用数は増加する見込みであることが報道されています。
 しかし、円安の進行など景気の先行きへの懸念もあり、安定した雇用維持に不安が残ります。また、県外就職率が４３．９％と全国で２番目に高いこと、生徒の希望する職種・地域と実際の求人とのギャップが大きいこと、離職率の高さなど本県が抱える課題もあります。
 これらを踏まえ、経済団体に対し、県内就職を促進する求人の早期化、ミスマッチを防ぐための情報提供、障がいのある生徒の積極的な採用等についてお願いしました。
 経済団体からは、県外への就職が多く必要な人数が確保できない、すぐに辞める者が多く困っている等の実情もうかがいました。
 ９月１６日から就職試験がスタートします。厳しい就職戦線を勝ち抜くためには、目的意識をしっかり持ち、職場体験などを利用して多くの情報を集めながら準備することが大切です。また、勤労観や職業観の育成、基本的な生活習慣や社会性・規範意識の確立など、社会生活に必要な資質を身に付けるため、保護者の関わりも大きいものがあります。
 鹿児島の未来を担う若者が、１人でも多く希望の職に就けるよう期待したいと思います。

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