平成25年1月20日(日)南日本新聞会館みなみホールにおいて,標記の研修会が開催されました。まず,携帯電話やインターネットをめぐる問題に関する文部科学省の取り組みが報告され,ネット上のいじめ対応,情報モラル教育の推進等にも触れられた。また,総務省からもスマートフォン等の安心・安全な利用環境の整備に向けた取り組みが報告され,国の方向性が示された。この研修会は,来年度以降「ネットモラルキャラバン隊」として,携帯電話やスマホだけでなく,インターネットに接続できるパソコン,ゲーム機,音楽プレイヤーを含めた総合的な研修となることの紹介がなされた。
講演では,ネット教育アナリストの尾花紀子氏が「情報社会を健やかに生きる子どもを育むために」と題して講演をされた。現在の子どもたちは変化の激しいデジタル社会への適応力が求められる世代であることを念頭に置き,保護者としてどのように向き合えばよいかを,最近話題になっている「スマホ18の約束」を日本の実態に合わせて尾花氏が訳+アレンジし,いろいろな事例を織り交ぜながら講話をされ,非常に示唆に富む内容であった。もっと聞きたいという感想が聞かれた。
また,パネルデスカッションでは,パネリストに講演をされた尾花氏,文部科学省の川又課長,地元から甲南中学校の中西校長,県P連の新原副会長の4人が,コーディネーターは日P元会長の曽我氏が務められ,曽我氏の進行のもと,現状やそれぞれの場での取り組み状況,今後の取り組みの方向性が討議された。
非常に内容の濃い充実した研修会であり,ネット社会の光と影を知り,デジタル世代の子どもたちとどのように向き合えばよいかやネットの安心・安全な利用について研修を深める良い機会になった。(H25.1.21)
講演中の尾花 紀子氏 | パネルデスカッショ |